施術案内: アフターケアと交通事故対応

アフターメンテナンスの周期は

交通事故対応

車の事故の後遺症としては、衝撃を受けて首を痛めてむち打ちを訴える方が多いです。実際、交通事故後の施術では、むち打ちを治したいと希望される方が多いのですが、整体院では多くのケースで保険適用外になります。保険会社が治療費の支払いを認めるのは、ほとんどの場合接骨院になります。患者さまがどうしても当院でないといけないと申請し、保険会社に認められれば保険での施術も可能ですが、認められないケースが多いのが現状です。このため、当院に来られる方は、後遺症の治療として自費で治したいという方がほとんどです。
むち打ちは、基本的には接骨院では治らないものです。それは、接骨院での治療は首を引っ張る器具での牽引治療がほとんどだからです。引っぱっている間は楽なのですが、引っぱることをやめると、また元の状態に戻って神経に骨が触れて痛みが出ます。ですから、施術中は痛みがなくなっているように感じるかもしれませんが、根本的に治っているわけではないのです。
今まで当院にいらした方の遭われた事故の中で最もひどかったものは、お仕事中に10メートルの高さから落下してしまったというケースです。その方は頭から落ちてしまい、むち打ちよりも更にひどい状態になっていました。下が柔らかい場所だったのは不幸中の幸いでしたが、それでもやはり相当な衝撃が首にかかったのです。頭の右前あたりを当てたようで、首自体も歪んでいました。施術をして、その歪みを慎重に取り除いていきました。
その方は、事故以来10年近くも頭痛や肩こりに悩んでこられましたが、当院に来られてたった1回の施術でスッキリ痛みを取り除くことができました。

「むち打ち」に対する具体的な施術

接骨院では、牽引をしてゆっくりと治療箇所を引っぱりますが、当院では瞬間的に、足の力を使って行います。
むち打ちの施術では「一気に、瞬間的に」施術を行うことが大切です。まず仰向けになっていただき、首にタオルを引っ掛けます。左手でタオルを持って、右手で少し絞るという感じになります。タオルを首にかけて、少し盛り上げるようにして上半身を固めます。それから足の力を一気にかけて、引っぱります。
この施術で、椎間板そのものが一気に緩みます。この瞬間的な力は、相当強いものです。首にかかるテンションもかなりのものになります。言葉で説明されると少し怖いと感じるかもしれませんが、施術自体は一瞬で、痛みもありません。
この施術の際は、受ける方にリラックスしていただくことが不可欠です。力が入っているかどうは、施術者には全て分かります。力が入っている場合は、全く別の会話で注意をそらすなど工夫しています。簡単な質問を投げかけ、その方が頭を使うよう促します。すると思考がそちらに向き、筋肉が緩みます。その間にパッと施術を行うのです。
筋肉に力が入っていると、牽引の際に筋肉も傷めてしまいます。また、効果も薄れてしまいます。でも、ただ「力を抜いて下さい」と言われても、そう簡単に力を抜ける方はいらっしゃいません。ですから別のことを考えていただき、気を逸らしておいて施術します。
そうすると、あまりに一瞬の出来事で「何が起きたのですか?」と不思議に思う方も多いです。もちろんきちんと説明はさせていただきますし、「治療によって怖い思いをした」とおっしゃる方はいらっしゃいません。
この施術の際には、音が鳴ります。首の部分で鳴りますので、脳に直接音が響くような感じがするかもしれません。初めはびっくりする方も多いですが、施術に慣れてくると「ここが悪くて、ここを矯正したのだな」と、お客さまの方でも分かってこられるようです。
万が一首の神経を傷めたりしては大変ですから、きちんと「出来る」という確信がなければ施術を行いません。
また指先に返ってくる反動で、これ以上は難しいと判断したら瞬間的に牽引の力を緩めます。その方の症状によっても、力の入れ具合は違ってきます。
体重の軽い方は、なかなか引っぱり切る事ができません。首だけにテンションをかけたくても、体重が軽いと身体が全部ついて来てしまうためです。こうした場合決して無理はせず、7〜8割くらいの力で引っぱります。それでも充分、効果はあります。
むち打ちの痛みは、この施術でほぼ取り除くことができます。
首の歪みは、歪んだ状態で長く固まっていたので、また戻ってしまう場合もあります。そのため通常の来院者さまと同じように、一週間前後にもう一度ご来院いただきます。
先程の10年間悩んでいた男性の場合は、1週間後に来ていた時にも、「とても良くなっています」との事でした。ですから、実際に施術を行ったのは1回きりで、2回目は問診のみで終わりました。体は良くなっていましたし、「頭痛が全く出なくなり、快調になりました」とのことでしたので、治療を終了しました。
このようにむち打ちに関しては、1〜2回の施術・問診で終わることがほとんどです。さらに2回目はほとんど状態の確認だけで済み、悪い状態に戻っているケースはあまりありません。
その後メンテナンスとして通院していただく方もいらっしゃいますが、これはむち打ちが原因で他の部位も影響が出てしまったケースです。むち打ちでは、骨盤がずれたり、背中が詰まってしまったりと、いろいろな症状が併発することがあります。
こうした場合、首だけではなく身体のトータルバランスを見て治していきます。普段の生活がつらくならないようメンテナンスしていくのです。
全身が全て整っているという方は、まずいらっしゃいません。
たとえば骨盤がずれて足が片方短くなっていれば、短くなっている側に重心が傾きます。すると傾いている側の筋肉に負荷がかかるので、そちら側が腰痛になりやすかったり、肩こりになりやすかったり、ということが起きてきます。
そのため、全身のバランスを診て「ここも傾いているな」と分かった場合、一緒に施術させていただきます。

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